今回ミレニアム 三井ガーデンホテル 東京がご紹介いたしますのは、大正6年(1917年)に創業した銀座の老舗月光荘画材店でございます。月光荘は世界の標準色ルリの青、コバルトブルーの製造技法を発見しました。日本初の純国産絵の具の開発に成功し、オリジナル製品のみを取り扱っている世界唯一の画材店です。

店内には水彩絵の具やアクリル絵の具に加え、木炭、ペインティングナイフなどの絵描きに必要な製品が所狭しと並んでいます。また、月光荘が扱う筆は貴重な動物の天然毛を100%使用し、銀座にある筆工房にて職人が一本一本手作りしています。そのため、馬や豚の毛を使った筆にはハリやコシがあり、イタチ筆は繊細で柔らかい線を描くことが可能です。他にも可愛らしい封筒、99種のポストカード、マグカップ等の雑貨やトレードマークの「友を呼ぶホルン」が描かれたかばんが置かれています。

さらに創業100周年を迎えた2017年に、銀座の雑居ビル屋上にあった倉庫をリノベーションし、「月光荘サロン 月のはなれ」をオープンしました。フランス製ラタンの椅子でくつろげるバルコニー席では、四季を感じられる庭木に囲まれた時間を、店内では毎晩生演奏を手の届く距離でお楽しみいただけます。