2023.02.09
明治時代から続く、生きた町家「京都生活工藝館 無名舎 吉田家」

今回は、当館の目の前にございます『京都生活工藝館 無名舎 吉田家』をご紹介します。
築113年の『無名舎』さんは伝統的な京町家であり、有数の登録有形文化財、京都市景観重要建造物に指定されています。
『無名舎』さんでは、祇園祭後祭の期間4日間において、屏風祭が開催されます。虫干しを兼ねて煌びやかな屏風や絨毯が飾られ、通行される方が外から鑑賞できるよう格子などを外されます。普段の生活から、格子と障子を現代の窓のように使用されており、建物の中にいると新町通りを行き交う人々の声や車の音がよく聞こえ、その設えも昔ながらの町家の特徴の一つです。
奥にございます暑い夏を耐え凌ぐ2つの中庭は、直射日光は通さず風を通す造りになっており、京都の厳しい夏でも涼しく生活ができる設えに。そして、窓から外を覗けば昔ながらの屋根や当館の蔵を眺望でき、まるで江戸時代にタイムスリップしたような不思議な感覚に陥ります。
季節の移り変わりを感じ、五感を研ぎ澄ませながら過ごすことで、昔からのものや建具を大切にされている『無名舎』さん。美術館であり、美術館でないような、まさしく”生きた町家”を感じることができます。当館にお越しの際は、ぜひご見学に行かれてみてはいかがでしょうか。
京都生活工藝館 無名舎 吉田家
住所 | 〒604-8212 京都府京都市中京区六角町363 |
---|---|
電話番号 | 電話での対応は行っておりません |
見学可能時間 | 10:00~16:00(3日前までの要予約) |
休館日 | 日曜日・祝日 |
WEBサイト | http://r.goope.jp/kyoshida |
昔ながらの建物で歴史の重みを体感してみてください。
フロントスタッフ
*掲載日時点の内容です。